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3Dプリンタでプラレールの補助パーツを作る

3Dプリンタでプラレールの補助パーツを作る

プラレールの辛いところって、一ヵ所レイアウトをミスっただけで、他の部分も調整が必要になるところですよね。

ちょっとだけレールがぶつかるとか、

ちょっとだけ車両が橋脚にぶつかるとか、

その「ちょっと」だけの為に、レイアウトをやり直さないといけなくなる。

そのときの絶望感ったら・・・もう、タメ息しか出ない。

「一体、俺はどれだけの時間を無駄にしたんだ・・・」って。

でも、そんなときの救世主となるのが、

『3Dプリンタ』

3Dプリンタでパーツを自作すれば、レイアウトのちょっとした困ったは、ほぼ解決できます。

ちなみに、「3Dプリンタって何?」って人に簡単に説明すると、

3Dプリンタは、樹脂を熱で溶かして、その樹脂を何層にも重ねながら少しずつパーツを形成していく装置です。

3Dプリンタを使えば、事前に設計したデータ通りに、プラスチックを形成することができます。

3Dプリンタでプラレールのパーツを形成している様子
3Dプリンタでパーツを形成している様子(120倍速)

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ということで、今回、僕が3Dプリンタを使って自作したプラレールの補助パーツを紹介します。

自作パーツと言っても、大したことはありません。

既存のパーツにちょっと工夫を加えただけです。

だから、作り方も簡単です。

1.橋脚スペーサー

橋脚とスペーサーが密接しすぎていると、車両が通ったときにぶつかって止まってしまうんですよね。

橋脚にぶつかるプラレールの車両
橋脚にぶつかるプラレールの車両

そんなときに使うのが、3Dプリンタで作ったこのパーツ『橋脚スペーサー』です。

橋脚スペーサー

車両が接触する橋脚のところにはめ込むだけ。

橋脚スペーサーを組み込んだプラレールのレイアウト

これで、車両とレールの間にスペースが空くので、車両と橋脚がぶつからなくなります。

ちなみに、まがレールでもこの自作パーツと同じような使い方ができます。

まがレール(R-23)
まがレール(R-23)

まがレールは幅が広いですからね。

しかし、スペースを取るためだけにまがレールを使うのは、ちょっとコストが高すぎです。

橋脚スペーサーの作り方

3Dプリンタでパーツを作るには、まず3Dデータを作る必要があります。

僕が使用している3Dプリンタ『ダヴィンチ mini W』は、XYZプリンティングの製品です。

このメーカーが無料配布している3D設計ソフト『XYZmaker』を使って、3Dデータを作成します。

まず、四角形の図形を置きます。

四角形を置く(3D設計の手順)

次に、橋脚の幅と同じサイズの四角形を置きます(青色)

橋脚の幅と同じサイズの四角形を置く(3D設計の手順)

青色の図形を赤色の図形から切り抜けば、完成です。

図形を切り抜く(3D設計の手順)

簡単でしょ?

あとは、パソコンにデータを送って、完成を待つだけ(約10分)

3Dプリンタの上にある橋脚スペーサー

一応、僕が作ったデータも置いておきます。

抜けづらいように幅を少し狭目に作ってるので、やすりで削って調整して下さいね。

pla_spacer.stl(橋脚スペーサー)

2.橋脚アジャスター

坂道直線レールの下とか、オブジェクトの下にレールを通すと、ちょっとだけ車両がぶつかることがあるんですよね。

プラレールの情景パーツに追突する車両
パーツに追突する車両

そんなときに使うのが、この自作パーツ『橋脚アジャスター』です。

橋脚アジャスター

橋脚の下にはめ込むことで、ちょっとだけ桟橋の高さを上げることができます。

橋脚の裏にアジャスターを挿入
橋脚の裏にアジャスターを挿入

これで、上を通るレールが高くなるので、車両とレールがぶつからなくなります。

橋脚の高さをちょっとだけUP
橋脚の高さがちょっとだけUP!

ミニ橋脚の半分くらいの高さしかないので、誤差の範囲。

坂道レールで高さを上げたりせず、そのまま直線レールを接続できます。

橋脚アジャスターの作り方

まずは、橋脚の底部分にハマる大きさの四角形を置きます。

平べったい四角形を置く(3D設計の手順)

次に、脚となる長方形を置きます(緑)

脚となる長方形を置く(3D設計の手順)

足をコピーして四隅に配置して、完成です。

四角形の四隅に足を置く(3D設計の手順)

あとは、パソコンにデータを送って、完成を待つだけ(約15分)

3Dプリンタで作ったプラレールの補助パーツ


pla_adj.stl(橋脚アジャスター)

最後に

以上、『3Dプリンタでプラレールの補助パーツを作る』でした。

プラレールと3Dプリンタ組み合わせた便利な使い道はまだまだあるはずです。

ぜひ、みなさんの自分だけのパーツだけを作ってみてください。

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運営者プロフィール
ガッタン

2歳の息子の為に買ったプラレールでしたが、気付いたら自分がドハマりしていました。美しく実用的なレイアウトを追い求める30代・2児の父。職業はIT系フリーランス。電子配線の業務経験あり。